【疑問】じゃあ介護のいったい何が大変なのかをお教えいたします

仕事の内容

こんにちは 、介護福祉士のまちかです。

介護の仕事って、大変、大変ってよく聞くけど、じゃあいったい何がどう大変なのか?

業界を噛った人でもない限り、具体的な所までは、実は分かっているようで分ってないと思います。

随分前の話です。私自身、前職を失い求職中だった頃に、ハローワークの人に聞いたことがありました。

今もまだあるかは分からないですが、池袋のサンシャイン内にある職安に、介護業界に特化したコーナーがあったんです。

廊下の途中、開けたスペースにそれ系の冊子や学校のパンフレットなんかが置いてあって、立ち読みが自由にできる状態でした。壁には求人表が貼って、奥に行けば軽い相談もできるようカウンターに人もいます。

たいした考えもなく、何の気なしに介護業界ってどうなのか、当時の私は相談員さんに聞いてみたのです。

「介護って仕事は、よっぽど我慢強い人がやる仕事だよ。求人はいつも沢山出ているけど、辞める人もそれだけ多いってことだからね」

確かそんな感じの答えだっと思います。

あれから10年以上も経ちますが、いま聞いてもほぼ同じ答えが返ってきそうです。

そんな訳で今回は、介護のいったい何が大変か、具体的に紹介していきたいと思います。逆にこれさえ耐えれれば、あなたも介護士になれるかもです。

まず体力的に

私自身、介護士になる前は、デスクワークをやっていました。1日中、イスに座ってパソコン作業をするのがメインなため、まったくもって体力がなかったのです。

それが転職し、介護をするようになったものですから、最初は足が棒のようでした。

ですが人間とは不思議なもので、しばらくすれば慣れ、数ヵ月も経たないうちに仕事終わりに遊びに行くほど、何でもなくなっていました。

腰痛にも

介護業界にいなくとも、よく聞く話しだと思います。中腰などの腰椎に負担のかかる姿勢を、長時間とるのが主な原因です。

具体的には、ベッドから車イスへの移乗介助、入浴介助の持ち上げ行為、あと意外なのがシーツ交換の際も、姿勢に気を付けないと腰に負担をかけています。布団などをバッサ、バッサとやるのも、回数を重ねると地味に負担がかかっているんです。

ここで注意して欲しいのは、実は腰痛は年齢とあまり関係がないといった点です。むしろ若いスタッフほど、力で介助してしまい、自らの身体に負担をかけてしまう傾向が多いです。

最近ではボディメカニクスといった、体の仕組みを使った身体介護が主流なため、技術をしっかり学ぶことで、ある程度の予防は可能になってます。

その他に、簡易的な腰痛予防のコルセットなどもあります。

夜勤で生理不順に

看護師さんなど、昔からよく言われてきたことです。

夜勤で昼夜逆転の生活が続くと、ホルモンバランスが乱れ、生理痛の悪化や生理不順の原因となります。

夜勤のない現場でも、早番や遅番などの不規則なシフト勤務で、睡眠時間にばらつきが出るのもまずいです。意識して日常生活を送る必要があります。

体調を整えるためにも、休日はのんびりと過ごすことが大切です。

認知症者の対応が

会話がかみ合わず、コミュニケーションが取れない相手の対応をするのも介護の一つです。

そういった高齢者を日常的にお世話しなければならないため、精神的な負担は大きいです。

まともな反応がないだけならまだしも、時にはセクハラや、暴力を振ってくる場合もあり、いかにしてやり過ごすかが重要になってきます。

個人では対応に限界があるため、高齢者の家族や上司や相談し、同性介護にしたり、症状緩和のお薬などを処方してもらったりします。

排泄物の処理とか

誰もすき好んで、ウンコやおしっこなどの排泄物は見たくないと思います。

ですが人が生きていく上で、避けては通れない生理現象でもあります。自分でトイレに行けず、排泄の処理ができない高齢者の代わりに、我々介護士が助けなければなりません。

基本、排泄介助の際には「使い捨て手袋」をし、どうしても臭いに抵抗がある場合は、マスクの着用をしたりします。

排便がでないと腸閉塞(腸が詰まってしまうこと)を起こし、死亡する可能性も出てきます。そのため便秘が続いていないかどうかは、重要な健康の指標になります。

同僚との人間関係も

基本的に介護はチームで行うものです。意地悪な先輩のおばちゃんや、性格のキツいナースなんかとも、それなりに上手くやっていかなければなりません。

介護に限らず、女性が多い職場は派閥などもあり、本来の業務とは別に人間関係を維持するため気を配らなければなりません。

逆に男性介護士や、新卒などの若いスタッフを積極的に採用しているところは、こういった悩みは少ないと思います。

どうしても人間関係がわずらわしい、苦手って人は、訪問介護で個人宅に伺うヘルパー業務や、人の少ない夜勤専門として働いたりしています。

全産業の平均年収より遥かに低い

2017年に国税庁が発表しているデータによれば、全産業の平均年収は422万円。それに対して、介護士の平均年収は約378万円

専門職であるにも関わらず、経済的には全く恵まれていません。これが介護職の増えない、大きな理由になっています。

過去に何度か介護職の処遇改善が行われていますが、事業所の収益となるだけで、充分に現場スタッフまで降りてこないのが現状です。

2019年10月にも、介護職の処遇改善加算が行われるので、成果が見られることに期待です。

終わりに

以上のような、不遇な職業が介護士です。

世間の人は、尊敬するだの、なくてはならない仕事だの、頭が下がるだとか、耳ざわりのいいことばかり言いますが本当のところ、心の奥底では見下しているんじゃないでしょうか。

私もこの業界に足を踏み入れる前は、家族や友人から「止めたほうがいい!」と散々言われ、既に福祉業界で働いていた叔母からも、「頼むから考え直してくれ!」と泣いて止められました。

じゃあ、なぜそんな大変な仕事をやっているのかと言えば、それなりに"面白み"や、"充実感"といったものがあるからです。

認知症で落ち着かなかった人が、過去に得意としていた編み物を与えると夢中でしたり、麻痺の後遺症でご飯が食べられなかった人が、補助具や取り皿を準備しただけで自身で食事ができたり。

そういった場面に関わることで、役に立った感じを得られるのも確かです。

普通の人ができないことをやっている、という誇りが、続けている理由かもしれません。

以上、おわり。

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